ごあいさつ

                富山県立富山いずみ高等学校
          
       副 校 長  井 川 あ ゆ 美        



 清泉同窓会の皆さまには、日頃より本校の教育活動に多大なるご支援とご協力をいただ
き心より感謝申し上げます。
 三月の同窓会入会式や卒業式には、役員の方々のご出席を賜り、橋本同窓会長様より温かい言葉をいただきました。また、卒業生には記念の卒業証書ホルダーを贈っていただき、あわせて感謝申し上げます。卒業生は、これからも本校を母校とし、三万有余名にも及ぶ同窓生の皆さま方と新たな絆を築けることに大きな喜びを感じながら、自らの夢や目標の実現に向けて邁進してくれるものと思います。

 今年も四月に総合学科・看護科百九十名、専攻科看護科三十三名を迎え、新学期が始まりました。三年余りに及ぶ新型コロナウイルス感染症の影響により、学校では休校や学校行事の中止や規模縮小など耐え忍ぶ日々が続いておりましたが、この五月八日から感染症法の位置づけが五類になり、学校でも少しずつですが日常が戻っています。例えば、遠足では、県外に出かけ観光地を巡る班別行動を行う学年やバーベキューをしてクラスメイトと親交を深める学年もありました。これからはいろいろな場面で校外に出かけることが多くなり、生徒達が活動を通して成長できる機会を増やしていきたいと考えております。

 ここで生徒達の様子を簡単に紹介させていただきます。一年生は新入生らしい気持ちのよい挨拶をしてくれ、新しく始まった高校生活を元気よく送っています。ニ年生は後輩が入学して先輩になった喜びに満ちており、また新しく始まった探求活動に熱心に取り組んでいます。三年生は部活動や体育大会など様々な場面で最上級生らしい頼もしさが見受けられます。また専攻科一年生は看護師になるという意識を、高校を卒業して改めて強く持ち学業に励んでいます。最後に専攻科ニ年生は新学期に入ってすぐに臨地実習が始まり、五年一貫教育の集大成として忙しい日々を送っています。このような、生徒達が主体的な姿勢で取り組む活動を教職員一丸となって支援していきたいと思っております。

 さて会員の皆さまのご記憶にも新しいと思いますが、五月にG7富山・金沢教育大臣会合が開催されました。このとき「富山・金沢宣言」が採択され、その内容として、対面に加えリアルとデジタルを融合した教育の促進に向けてICT環境を整えることや、国際的な交流をコロナ禍前に戻しさらに拡大すること、働く環境を整備し優れた教員の確保や能力の向上などが取りまとめられました。これらのことは日本だけではなくG7に参加した世界の国々の共通の課題であり、未来を担う子どもたちの教育がいかに重要かを教えてくれ、身の引き締まる思いがしました。
 校訓「誠実・勤勉・聡明」の精神を引き継ぐ生徒達が、本校で主体的・対話的な深い学びを実践しながら成長し、様々な社会的変化を乗り越えて豊かな人生を切り開いてもらいたいと願っております。

 終わりになりましたが、同窓会の皆さまのご健勝とご多幸を心から祈念するとともに、今後とも本校教育活動への変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げ、ごあいさつといたします。


 
 
令和5年8月19日発行 清泉同窓会便り 第64号 より